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- 対人・社会心理学科:教員紹介
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上瀬 由美子 教授
Yumiko Kamise, Ph.D
社会と人とのダイナミックな関係をより深く考える
現在の研究のテーマ
- 偏見やステレオタイプの形成と変容
どんな研究なの?
「大阪の人はせっかちだ」「東京の人は冷たい」「女性は手先が器用」など、あるカテゴリーに含まれる人たちに対する固定化されたイメージ(ステレオタイプ)は、社会の中に多数存在しています。これらの思い込みは、特定の人々に対するイメージを明確にさせ、対応を予測し、行動を理解するのに便利です。例えば初対面のとき、相手の出身地を聞いたり服装をみたりすることでどのような人物なのか、パッとイメージすることにつながっていきます。
しかし、その思い込みは必ずしも正しいとはいえず、場合によってはそのイメージが人を傷つけることもあります。「のんびりした大阪人」「暖かい東京人」も大勢いるでしょう。初対面の人に「東京出身です」と自己紹介しただけで、「冷たい人だ」と思われて心の距離を置かれたら、嫌な感じがします。
ステレオタイプは、性別、出身地、外見、職業、年齢などに関連して、社会の中で数多く存在しています。そしてこれらのステレオタイプに強い否定的な感情が伴ったものは偏見と呼ばれ、偏見の対象となった人々を排除しようとする心の動きにつながっています。他人から偏見をもたれ、排除される経験は、偏見をもたれた人を強く傷つけます。社会心理学は、これらのステレオタイプや偏見がどのようにして私たちの心の中に形成され、利用されているのか、どのような社会問題とかかわっているのか、それはどのように変えることができるのかについて研究を進めています。
主な担当科目 
- 「対人・社会心理学基礎演習」
- 「対人・社会心理学概論」
- 「ステレオタイプの心理学」
- 「社会心理調査実習」
- 「対人・社会心理学演習」
- 「卒業論文・卒業研究」
「対人・社会心理学概論」
人と社会のつながりについて心理学的に考えていきます。集団の影響力、マスメディアの影響力、社会事件とうわさ、ジェンダー、攻撃行動、援助行動、自己意識といった社会心理学の基礎的な研究について学びます。
「ステレオタイプの心理学」
授業では、社会的ステレオタイプや偏見が、個人の認知あるいは社会の中でどのようにつくられ、私たちの生活にどのような影響を与えているのか、社会心理学の研究例をもとに理解していきます。また、多くの人々を苦しめる社会的な偏見は、どのように低減・解消でき得るのかについても、様々な事例をあげながら考察していきます。
ゼミ
ステレオタイプ・偏見の問題について皆で専門書を読み、疑問点や意見を出し合って議論しています。またゼミ内で複数のグループを作り、ステレオタイプや偏見に関する個別の研究を進めています。テーマはグループで自由に設定し、問題の歴史的背景や統計資料、社会心理学の研究知見を調べるとともに、自分たち独自の実験や調査を行って、理解を深めています。
学会活動・社会的活動
- 日本心理学会
- 日本社会心理学会
- 日本教育心理学会
- 日本グループ・ダイナミックス学会
最近の研究成果
- 被職業スティグマ意識と対処方略(社会心理学研究26巻, 2010年)
- 北京オリンピック視聴と中国・中国人イメージの変化(メディア・コミュニケーション60巻, 2010年)
- 社会と人間関係の心理学(岩波書店,2007年)
新入生へメッセージ
心理学を通して、自分、そして社会に対する理解を深めましょう。

