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片受 靖 准教授
Yasushi Katauke, Ph.D![]()
たとえば警視庁から学校、一般企業まで

私は警視庁の心理職として18年間、職員のカウンセリングと
職場のメンタルヘルス全般について仕事をしてきました。
集団に、また個人に対して、かなりの数の心理検査を実施、判定し、
所見を作成してきました。
それだけに私の授業では、実際に心理検査をやってみたり、
自分の体験から得た実施上の注意点等も教えていきたいと思います。
こうした知識は警視庁を始め、さまざまな公的機関で、
また学校や一般企業などで、幅広く役立ちますので、
将来、専門職や研究職を目指す方も、一般企業の就職を目指している方にも、
受講して欲しい授業のひとつです。
現在の研究のテーマ

- 産業領域におけるメンタルヘルスに関すること。
- 勤労者のソーシャルサポートが精神的健康に及ぼす影響に関すること。
- 大学生のソーシャルサポート、援助要請行動、被援助指向性に関すること。
どんな研究なの?
さまざまな職場で働いている方々の「心の健康」について調査し、「心の健康」に役立つ周囲の人々の援助(ソーシャルサポート)関連について研究する臨床心理学の分野です。
また、この他に犯罪心理学に関することについても研究を進めています。
こちらの研究領域は、たとえばFBIが連続殺人犯を逮捕するために行うプロファイリングなどの分野に活かされているものです。
主な担当科目 
- 臨床心理学研究
- 心理学アセスメント
- 臨床心理学実習(大学院)
- 産業カウンセリング特論(大学院)
- 犯罪心理学特論(大学院)
心理学アセスメント1A 選択必修科目Ⅰ 2年生Ⅰ期対象/心理学アセスメント2A 選択必修科目Ⅰ 2年生Ⅱ期対象
まずは、さまざまな種類の心理検査について学習していきます。
たとえば心理学アセスメント1A、2Aでは自分が被験者になり、検査を体験し、採点等をすることによって心理検査の理解が深まります。
そのため、実習の機会を多くしている点が、こちらの授業の特徴と言えるでしょう。
また、これまでに私たちが受けてきた知能検査についても、実際の検査用具を用いた実習を行います。
ただ単に検査を体験するだけでなく、いろいろな検査が、どのような考え方から作成されているのかということについても学習します。
それだけに特に心理検査実施の日は、自分の勉強のためにも、他の生徒さんに迷惑をかけないためにも、真にやむを得ない事情がない限り、欠席、遅刻はしないでください。
●2年生の段階での到達目標
1.心理検査における信頼性、妥当性等の基本的な概念を説明できる。
2.心理検査の分類(質問紙法等) と各分類に属する心理検査の名称、実施上の注意点等について説明できる。
3.実習で体験した検査の中で、簡易な検査については、検査実施者として、クライエントに回答方法、注意点を説明し、採点、結果の説明ができる。
実習などを通じて、以上の3点を目標に学習を進めます。
臨床心理学研究1E 選択必修科目Ⅱ 3年生Ⅰ期対象
3年生になると…
臨床心理学研究1E 選択必修科目Ⅱ 3年生Ⅰ期対象では、
1. 臨床心理学領域で研究をするための基本的なスキルを学ぶ。
2. 2年生までに学んだことを復習、再確認しつつ卒業論文の執筆を視野に入れながら研究法を学ぶ。
3.各種学会誌に掲載された論文を理解し、読むことができる。
以上、3点を目標に学習を進めていきます。
研究に関する基本的知識、統計手法を今まで学習したことを復習しながら身につけていけるようにしたいと考えています。
臨床心理学研究2E 選択必修科目Ⅱ 3年生Ⅱ期対象
臨床心理学研究2Eの選択必修科目Ⅱ 3年生Ⅱ期対象では臨床心理学研究1E で学んだことをベースとして、「心理学研究」、「カウンセリング研究」、「産業カウンセリング研究」「犯罪心理学研究」等の学会誌に掲載されている論文を読むことによって、研究デザインを学びます。主に、産業、犯罪およびその関連分野の内容の論文を読んだり、要約して発表することを通して実際の研究の手法等を知ります。
それだけに臨床心理学研究1E と連続して受講することが望ましいでしょう。
分かりやすい論文から順次読んでいき、だんだんに学習を深めていきます。
臨床心理学科の教員の担当科目は、2010年度のカリキュラム情報です。
ゼミ:テーマ

対象:3年生から。
1.産業臨床心理学およびその関連領域
2.犯罪心理学およびその関連領域
3.臨床社会心理学(ソーシャルサポート、援助要請行動等)およびその関連領域
以上、3点のテーマから自分の興味あるテーマを選択します。
産業臨床心理学や勤労者のメンタルヘルス、犯罪心理学等のいずれかの領域の中から、一人ひとりがテーマを決め、調査、研究を行い、分かりやすいレジメを作成し、ゼミ生の前で研究発表をします。
テーマを決めてから、発表するまでの一連の学習を通して、自分が興味、関心を持つことを明確にし、関連論文、参考文献を探し、読み、まとめることにより、調査・研究の基礎能力を養います。
●ゼミ:学習のポイント
自分が決めたテーマを、どのように調べたらよいのか、調査の方法について、まず学習します。
次に、分かりやすいレジメの構成方法、望ましい表現、表記、論文の書き方等を順次学んで行くことになります。
●ゼミ:補足・Ⅰ期とⅡ期について
発表のテーマは、「Ⅰ期で発表した内容を深める」、「新たなテーマに挑戦する」どちらでも可にしています。できればこの演習で選択したテーマが卒論のテーマと同一になると、深い研究に結びつくので良いのではないかと思っています。
卒論
授業の目的
1、卒業論文を完成させる
2、文献研究や各種調査を実施し、論理的に書かれた臨床心理学科の卒業生として望ましい論文を執筆できる
3、論文執筆に必要な諸事項(引用文件の表記法等)や研究を実施する上での基本的な心構えについて理解する
以上、3点を目的として論文を完成させます。
●アドバイス
自分自身も大学4年生のとき、公務員試験、就活(民間企業)、教育実習があり、卒論では苦労した覚えがあります。早い時期から、「書けるところから書く」という気持ちを持って、卒論に望んでください。
その他:社会活動
ゼミ生の希望に応じて、司法関連施設等の見学実習を実施しています。
例)平成21年度実績
1.愛光女子学園: 女子少年院
2.国立武蔵野学院:児童自立支援施設(非行傾向が著しい14歳以下の児童を収容する施設)
くじらの会(平成元年4月~現在に至り会員)
くじらの会:代表:野村東助東京学芸大学名誉教授。自閉症を中心とした発達障害児に対してボランティアとして、さまざまな関わりをするための任意団体です。
上記の発達障害児を対象とした2泊3日のサマーキャンプ(合宿訓練)に学生時代を含めて、平成元年~平成12年まで(うち、1年は都合で参加できない年があり)、10回ボランティアとして参加しました。全体の運営責任者を担当した年もあります。
卒業生たちの進路は?
臨床心理士を目指し、大学院に進学する学生、また公務員、あるいは一般企業に就職する学生など、さまざまです。

